2012/11/02

合縁奇縁 (1)

読み: あいえんきえん
縁というものは不思議なもので、人と人との気持ちがうまく合うのも合わないのも、みな仏教でいう因縁によるものである。友人や男女の間などで、深い親しみを感じる場合にいう。【類句】 縁は異なもの

愛多ければ憎しみ至る (2)

読み: あいおおければにくしみいたる
人からかわいがられることが多ければ、必ず他の人から憎まれるようになる。特別な寵愛(ちょうあい)は身の破綻を招くことになるから注意しなければならない。

愛してその悪を知る (3)

読み: あいしてそのあくをしる
いくら愛しても、その人の悪い点をよく知る。他人の長所・短所も冷静によく認めるべきである、という意味。

愛してその醜を忘る (4)

読み: あいしてそのしゅうをわする
本当に愛してしまうと、相手のすべてがよくなって、悪いところがわからなくなる。【類句】 痘痕も靨 / 恋は盲目

愛想もこそも尽き果てる (5)

読み: あいそもこそもつきはてる
「愛想が尽きる」を強調した言い方。【例】 「彼のギャンブル好きには、愛想もこそも尽き果てた」

開いた口が塞がらない (6)

読み: あいたくちがふさがらない
あまりのひどさに、あきれ返っている様子。【例】 「あまりのひどい言い訳に、開いた口がふさがらない」

開いた口へ牡丹餅 (7)

読み: あいたくちへぼたもち
運のよいときは、努力をしなくとも幸運が向こうからやってくるものである。【類句】 棚からぼた餅

相手変われど主変わらず (8)

読み: あいてかわれどぬしかわらず
相手は次々と変わっても、それに対するこちらはいつも変わらず、同じことを何度も繰り返していることをいう。【参考】 「相手変われど手前変わらず」ともいう。

相手のさする功名 (9)

読み: あいてのさするこうみょう
自分の努力や実力によるのではなくして、相手の力不足や失敗によって、思いがけない手柄を立てることがあるのをいう。

相手のない喧嘩はできぬ (10)

読み: あいてのないけんかはできぬ
相手がなければ喧嘩はできない。それゆえどんなに喧嘩をしかけてきても相手にならないのが賢明である。